パタゴニア最南端 道具編1
こんにちは。近藤勇二郎です。ひっそりと更新を続けています。今回は南米のスノーボードトリップで使っていた道具を紹介します。
photo by Juan Aizpuru
まずは足回り。
ブーツはDEELUXEのEmpireです。
山岳登攀モデルじゃないけど、アイゼン装着ができます。メーカー公式に謳ってないので言い切ると問題があるけど、アイゼンが外れたり緩んだりすることはありません。これまでも色んな氷壁をこれで登っています。
けど、あくまでEmpireは普通のゲレンデクルージングを対象に開発されたブーツです。アイゼンやシューと合わせて普通に使っていたらツメで表皮が傷みます。それにDEELUXEにはSPARKがあるのにわざわざEmpireを山で使うのは少しナンセンス。
キックステップやアイゼンの爪で表皮がやられてきます。SPARKならこういった傷はつきにくい。
傷つくことは構やしないけど、傷が原因で水が侵入して、ブーツの寿命が短くなります。そんでもぼくみたいに山でもEmpireを使うってひとはシューグーや補修剤が必須。マメに直してあげてください。
ちなみにEmpireに使うアイゼンはグリベルG10ワイド。僕はずっとこれ。
グローブ。
動きやすさと保温性を兼ねて3本指の革製を使うことが多いです。
でもビレイやピッケルの保持等の作業性や安全性を考えると5本指。ぼくはビレイ用のグローブは別に用意してます。
滑り出し地点に達するまで2〜3種類のグローブを使い分けることもあります。
ブランドはASHRAM。
衣類のレイヤリングと同じで汗をかかないように、冷えきらないような使い方が良いと思います。
photo by Juan Aizpuru
ヘルメットはGIRO。
ゴーグルは南米で他社ブランドを使っていましたがで現在はGIROを使わせてもらっています。
カール・ツァイスと共同開発したVividレンズが想像以上に良くて助かります。
極論、晴天にはどんなレンズでもいい。それよりも悪天候のときに役立ってくれないと困る。Vividは悪天候でもコントラストを確保してくれます。
レイヤリングと同じくらい注意を払うのがアイウェアの管理。
管理なんて大げさに聞こえるけど、内部が凍ったレンズはまじで厄介。レンズの内側に雪や水分が入らないように気をつけてます。
本当に寒い土地では一度レンズ内部が凍りつくと、それを回復させることはほぼ無理です。
息で吹き溶かそうとしても、吹いてる息が凍りつく。レンズを外して拭き取ろうとしても氷の粉が舞うだけ。
内ポケットにしばらく入れて体温で溶かすしかありません。そのためにもスペアレンズは必須。
ぼくが使うGIROのAXISは最初からスペアが付属してますよ。
通常は天候に合わせて持ち歩くと思います。
そんな寒い所に行くなって話ですが今回はこのあたりで。
近藤勇二郎