近藤勇二郎ブログ スノーボードと旅

プロスノーボーダーが好きなことを続けるブログです

プロスノーボーダーの夏仕事

パタゴニアネタが尻切れトンボだけど、お茶仕事を入れたら更新どころじゃなくなっちゃいました。お茶業界も例外なくコロナダメージでしたけど。

過去のネタを上げるのって思ったより大変ね。また気が向いた時にでも続編投稿してみます。

 

去年から夏の職種を変えました。

最初はブログタイトルも「夏仕事の準備」だったんですけど、書いてるうちに熱くなってしまってタイトル変更です。

ぼくの夏仕事業界はコロ助ショックから回復に向かい、繁忙期に入ってます。僕もすぐに参戦予定なので、お茶仕事を終えて急ピッチで準備。

やんなきゃなんないことは山ほどあるけど、まず車づくり。スノーボード仕様から仕事仕様に変えていきます。


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フラット広げて、全床を作っていきます。

昨年の時点で夏仕様の床も作っておけばよかったと大いに後悔です。スノーボードの活動を優先した作り込みに反省。


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一応完了。床だけ。

 

クルマは軽の箱バンです。農道のポルシェ、サンバー。18万キロに到達して、毎年のメンテコストを考えると限界に近いかなーと思ったけどファンベルトやら交換したらそれなりにお金かかっちゃったので、もったいない精神でもう少し乗ります。プロスノーボーダーがそんな夢のない車に乗るのどうなのとか思われそうですが、ぼくとしては夢がある面白いクルマです。

 

それ以前にプロスノーボーダースノーボード以外の仕事をしている時点でプロとは言えないだろ、という意見もあるんじゃないかなと思います。

プロスノーボーダーの定義って一体誰が決めてるんでしょうね。イタイかもしれないけど僕は僕で自分をプロと決めてます。

サッカーや野球はプロの定義がとても分かりやすい。はっきりしてる。でもスノーボードはなんだかとても曖昧。

ぼくが持ってるプロスノーボード資格は当然国家資格なんかじゃないし、ニュースやなんかでも自称プロスノーボーダー、自称プロサーファーなんてのをたまに見ると色んな意味で悲しくなる。


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photo by Juan Aizpuru

 

アメリカやヨーロッパではスポンサー企業との契約金で生活ができて活動ができていればそれがプロスノーボーダーとされてる。撮影や大会というベースがあってその人の滑りによって生まれる契約金で、とっても分かりやすい。その定義を日本のスノーボーダーに当てはめたら片手に収まるぐらいしかいないでしょね。

そうゆう意味ではYoutuberのスノーボーダーだったり、インスタグラマーでそこに収入が伴っていればそういった方のほうが僕なんかよりよっぽどプロに近いのかな、なんて思うときもあります。

トップクラスの滑りと、人気配信やポストをできるならこれが最強でしょね今の時代。かつ、サポートメーカーにとってもいちばん喜ばしいことなんだろうなと思います。

あくまで杓子定規な意見ですが。

 

まあ、でも、今回の歴史的な超暖冬とコロナショックで体力を大幅に削られたこの業界ではしばらくの間は夢を見ることはできないかもしれない。少なくとも向こう3年は非常に厳しくなるんじゃないかなと思ってます。耐え時です。

 

でも純粋にスノーボードを好きで上手くなりたい気持ちで頑張っている人たちはそんな中でも関係なく続けていくだろうし、最初からお金や生活のことを先行して練習したり滑ったりする人なんてあまりいないんじゃないかと思う。僕もそう。

好きだから続ける。楽しいから滑る。上手くなりたいからやってる、それだけ。


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photo by Juan Aizpuru

 

再度言うけど、僕は自分で自分のことをプロだと自覚して活動を続けています。

それはPSAが資格として定めるプロスノーボーダー資格を持っているからじゃないよ。

資格はあくまで通過点だと思うし、それくらいはとりなさいよと思います。

細かいルートは抜きにして、この資格を得るためには大会で勝たなくちゃなんないし、そこで最低限の厳しさと楽しさを知ることができる。公式戦で勝つってことができたらその先に色んな世界が広がってくる。上を目指すなら。

その扉をひらくにあたって大会や撮影ってのはいちばん身近な手段なんじゃないかと思います。別に草大会でもいいと思うけど、せっかく公式戦あってその公式がひとつ階層あげてプロツアーもやってるんだから。自分をプッシュできる良い場所です。

ぼくも今でこそ山ばっかり登り倒して滑り倒してるけど、かつてはバカの1つ覚えのように大会ばかりを転戦していた頃がありました。それがあるから今があるって思います。

軽バンに乗ってるだけに説得力かけるかもしれないけど。

 


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サンバーに乗って夏も働いてるくせに、プロスノーボーダーとしての意識がある。

プロ意識をなくしたら僕が僕でなくなるくらい大切なことなんです。

そういった大義名分に身を置くことで、自分をプッシュして活動を続けられる。生活としてはなし得てないけど、活動はプロとして自覚を持って活動を行う。

それを長く続けていけたら1番の理想です。

 

そのための夏仕事笑

ながいひとりごと、今回はここまで。

がんばって梅雨と夏を乗り越えましょー。

 

近藤勇二

 

 

unfudge

未公開で再開させていたブログの記事が少したまってきたので公開してみようと思います。

僕に限らずだと思いますが今回のコロナで仕事激減り。予定してたノルウェー行きもなくなり仕事も活動もまともにできない状態が続いています。この時期だととっくに茶師の仕事が始まってるんだけどそれもまだなし。困ったもんだけど仕方ないです。ブログを再開しようと思ったのもそんな理由。少しでも暇潰しにしてもらえたら嬉しいです。今回はunfudgeのこと。今決算セールをやってるんですが明日で終了するよってゆうお知らせです。

 

これまで海外ブランドからミッドレイヤー等のサポートをしていただいていたことがあったんですがunfudgeに袖を通したらその着心地の良さに驚きました。

 

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UN3400 Army size L height 180cm

街でも中間着でも使えるフリースジャケット。

 

日本人に合ったモノ作り。

これがunfudgeに対するぼくの印象です。

 

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UN3000  Navy size L

厳冬期BCやゲレンデに重宝するUN3000。選択に迷ったらコレかUN2000。

動きやすさと軽さ、速乾性と保温性。すべてを満たすミッドレイヤーです。UN2000が気になる方はここ

 

 

 

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UN3500 Bargundy size XL

UN3500。トップスにも使いたいのでこのモデルはXLにしました。身長180cm、標準体型です。

 

unfudgeはハードシェルもミッドレイヤーもぼくが理想とするシルエットです。

日本人の体型を熟考した形なんだと思います。それがシルエットだけじゃなく動きやすさやと着心地につながっています。

 

決算セールは明日まで。最大60%オフです。SALE・特価品 | unfudge ONLINE STOREセール会場はここから

 

 

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UN1000 size L

究極に着心地がいいファーストレイヤー。

 

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最大60%オフのセールは明日で終了。

 

UN2000紹介ページはこちら(ブログ内)

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地上の果てはこんな場所

今回はスノーボードから離れて更新します。

パタゴニアの範囲はとても広く、僕が滞在したのはその最南端。アルゼンチンの先っちょです。

ウシュアイアとゆう港町から近い山間部を拠点に2ヶ月ほど滞在しました。


目的地までは6回飛行機を乗り継いで地球を半周。


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ウシュアイアは南極への玄関口としても知られる、地上最果ての地です。

地上最果てなんてロマンあるけど、寂しい場所を想像してました。実際に訪れると僻地感はなくごく普通の港町。ハードロックカフェさえあるような規模でした。


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空港方面から見た街。

 


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photo by Juan Aizpuru©

MALVINAS=マルビナス。スペイン語フォークランド諸島。

領有権を巡りイギリスとアルゼンチンが紛争を重ねた諸島です。それにちなんだアートやグラフィティが目立つ街角でした。


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スノーボード目的なので訪れたのは冬。

どこも風が強く、南極まですぐそことゆう異質な寒さでした。

強い偏西風が乾いた砂ホコリを撒き上げ、あらゆるものを黄色く染めていました。

 

興味深いなと思ったのは、水道水や山間部の淡水も黄色っぽいんです。

基本的に山小屋生活でしたが、近くを流れる川の水も黄色い。これを浴びたり、飲用や料理で使ってたけど味も悪くないし、体調に変化もない。

変化ないどころか、帰国する頃にはアトピーが消えてたんです。水のおかげ?なんて思ったけどどうなんだろ。

 

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南端ということもあり物資の供給は乏しく感じたけど、ぼくはマテ茶やアサド(平たく言えば焼いた肉)が特に好きでした。

 

牛肉をたくさん食べるする国柄で年間の消費量は日本人の4倍。向こうでの物価を踏まえると買いやすい値段で、ぼくもせっせと赤身肉を胃の中に送り込んでいました。


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マテ茶。

金属のストローのようなもので吸い飲みします。味はコク深い緑茶みたいな感じで甘みもある。飲み方に様式やルールがありそれも興味深いものでした。


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熟成して良い頃合いのものをその場で切ってもらい購入。部位のことは無学なので予算を伝えて適当に切ってもらってました。


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アサドは炭火でじっくりと時間をかけて熱を通した肉料理(だと思っている)。味付は塩のみだけど本当に美味しかったです。


初めての山を登ったり山間部を徘徊するわけだから、現地のガイドさんやスノーボーダーたち(スノーボーダーがいるんです)とも交流を持ちました。

みんな温厚で優しくて人懐っこい。日本人からシャイなところを抜いたような感じで。すぐに打ち解けました。f:id:yujirokondo:20200424201123j:image

現地で出来た友達Facundoと彼女。

陶器が好きで日本の陶器についても博識でした。彼にはお世話になりっぱなしでした。

 

山間部で晴れることは珍しいけど晴れたときは絶景。街からアクセスしやすい山は積雪が乏しかったです。


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奥へ入るほど険しい山が無限のように続き、積雪もまとまっていきます。

 

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スノーボードバックカントリーという意味ではあまりにとりつきが悪くて、おすすめできる場所ではないけど、ぼくにとっては強烈な斜面を滑る機会に恵まれました。

 


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街から山へのアクセスはタクシーを使いました。強引に積んでくれます。バスも一応は走ってるけどアテにならない。

山小屋にベースを移してから移動の心配はなくなりました。

 

人々は温かく、治安の心配はゼロ。これは山小屋メインで生活してたから当たり前の話かもしれないけど。

怖かったのは深夜の野犬くらい。

安全面は寄港したブエノスアイレスとは比較になりません。

日本と比較するとやや高い物価ではあるけど輸送距離を考えるとしかたない。現地の雰囲気を味わいたいなら仕方ないけど自炊旅には関係ないです。

 

唯一困ったのがPLUSのATMで現金を下ろせなかったこと。これは色んな国を旅して初めて。仕方ないのでクレカでキャッシング。ちなみにブエノスアイレスサンティアゴではおろせました。


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今回はこのあたりで。


近藤勇二

 

 

パタゴニア最南端 道具編1

こんにちは。近藤勇二郎です。ひっそりと更新を続けています。今回は南米のスノーボードトリップで使っていた道具を紹介します。


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photo by Juan Aizpuru

まずは足回り。

ブーツはDEELUXEEmpireです。
山岳登攀モデルじゃないけど、アイゼン装着ができます。メーカー公式に謳ってないので言い切ると問題があるけど、アイゼンが外れたり緩んだりすることはありません。これまでも色んな氷壁をこれで登っています。

 

けど、あくまでEmpireは普通のゲレンデクルージングを対象に開発されたブーツです。アイゼンやシューと合わせて普通に使っていたらツメで表皮が傷みます。それにDEELUXEにはSPARKがあるのにわざわざEmpireを山で使うのは少しナンセンス。


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キックステップやアイゼンの爪で表皮がやられてきます。SPARKならこういった傷はつきにくい。

傷つくことは構やしないけど、傷が原因で水が侵入して、ブーツの寿命が短くなります。そんでもぼくみたいに山でもEmpireを使うってひとはシューグーや補修剤が必須。マメに直してあげてください。

ちなみにEmpireに使うアイゼンはグリベルG10ワイド。僕はずっとこれ。

 

グローブ。
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動きやすさと保温性を兼ねて3本指の革製を使うことが多いです。

でもビレイやピッケルの保持等の作業性や安全性を考えると5本指。ぼくはビレイ用のグローブは別に用意してます。

滑り出し地点に達するまで2〜3種類のグローブを使い分けることもあります。
ブランドはASHRAM

衣類のレイヤリングと同じで汗をかかないように、冷えきらないような使い方が良いと思います。

 



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photo by Juan Aizpuru

ヘルメットはGIRO。

ゴーグルは南米で他社ブランドを使っていましたがで現在はGIROを使わせてもらっています。

 

カール・ツァイスと共同開発したVividレンズが想像以上に良くて助かります。

極論、晴天にはどんなレンズでもいい。それよりも悪天候のときに役立ってくれないと困る。Vividは悪天候でもコントラストを確保してくれます。


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レイヤリングと同じくらい注意を払うのがアイウェアの管理。

管理なんて大げさに聞こえるけど、内部が凍ったレンズはまじで厄介。レンズの内側に雪や水分が入らないように気をつけてます。

 

本当に寒い土地では一度レンズ内部が凍りつくと、それを回復させることはほぼ無理です。

息で吹き溶かそうとしても、吹いてる息が凍りつく。レンズを外して拭き取ろうとしても氷の粉が舞うだけ。

内ポケットにしばらく入れて体温で溶かすしかありません。そのためにもスペアレンズは必須。

 

ぼくが使うGIROのAXISは最初からスペアが付属してますよ。

通常は天候に合わせて持ち歩くと思います。


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そんな寒い所に行くなって話ですが今回はこのあたりで。

 

近藤勇二

 

unfudge UN3100

こんにちは。

先日unfudgeからサポートしてもらうことが決まりました近藤勇二郎です。どのサポートブランドに対しても言えますが本当にありがたいことです。

unfudgeでは4月26まで最大60%オフのセールを開催中。セール会場はこちら

 

今回はunfudgeミッドレイヤーの中でも保温性に優れたUN3100の紹介をします。
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UN3100  Size L  Charcoal×Cream

街でも使いやすいカラーリングが揃っています。

 

UN3100をどんな時に着るのが良いのか。

山で試してからインプレッションできたらと思うけど、ご時世踏まえるとそうゆうわけにもいきません。近所の落合公園で撮影するのが限界でした。完全主観ですが良かったら参考にしてください。

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袖を通してみるとUN3100はUN2000と比較するとやや厚く、保温性が高そうな印象を受けました。

生地表面も少し強そうで、少しの風は防げそうです。でも動きを妨げるような感じもなく、着心地は抜群にいいです。

 

街着はもちろんだけど秋や春のトレッキング。肌寒いなーと思う季節のトップとして

着るのも良いと思います。

 

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スノーボードやスキーならゲレンデを滑るときの中間着。それもハイシーズン向き。

滑って体が温まってきても、リフトに乗ればまた冷えるからね。アウターシェルと組み合わせて十分な暖かさだと思います。

 

バックカントリーで言えば厳冬期。風がありそうな時。ハイク時のトップで使いたいなと思うし、ぼくはこの使い方が主軸になりそうです。

 

ハードシェルを出すまでもないとゆうか。

これがぼくにとってはポイントで。ハードシェルを滑り以外ではなるべく使いたくないんです。

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風が冷たくて強い日のレイヤリングは難しいです。登り続けて体が温まってもファーストレイヤーだけじゃ寒いし、通常のフリースでは風がスースー通る。

ファーストレイヤー+アウターシェルだと少し動きづらい上に保温性に欠けます。

そんな時にトップとしてちょうど良いのがUN3100なんじゃないかと思います。

 

フードがあるのも強いです。

UN2100でも語ってますがフードが好きなんです。

頭にフィットして、生地もしっかりしてるから守られている感が凄い。フードのないUN3000と比較すると首周りの保温ができるのも特徴です。

寒いときは首と名のつくとこを冷やさないようにするのが大事。逆にあついなと思ったらそこを露出すればいいと思います。

 

UN3100 サイズ L 身長180cm
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カラー Charcoal×Cream

 

unfudge

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UN3100(オフィシャル)

UN2000紹介ページ(当ブログ内)

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 近藤勇二



 

パタゴニア最南端 登り編

はてなブログへの移設を終わらせたけど、まだどっちを使うのか決めきれていません。前みたいにwordpress独自ドメインでやれたらベストなんだけど。

今回は前回からの続きですが、ストーリー性はもたせていません。
過去ネタなので断片的な更新になりそうだけど、記憶に埋もれないために続けたいと思います。

 


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Photo by Juan Aizpuru©


パタゴニアの山間部は天候に落ち着きがなく、目まぐるしいものでした。

山とはそうゆうものだと思うけど、それでも毎日登れば良いコンディションを当てれる可能性が増えます。


本来は条件の良い日を選んで登るべき。
でもぼくらは酷い悪天候をのぞいては毎日登っていました。滞在日数は2ヶ月あったんだけど、想像以上に天候が乱れやすいことを理解したからです。

 

それでも登れないようなよほどの酷い悪天候というのは極めて強風のとき。それとホワイトアウト。この2つが揃ったら身動きがとれなくなります。

あとは極端に冷えすぎるとテント泊が厳しくなるので(装備が十分でなかったため)山中泊になるようなロングツアーは避けました。


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時には全面が凍ります。
雪も降るけど氷の上にうっすら積もる程度で、気持ちの良いパウダーは期待できませんでした。
完全に凍ってしまったときは割り切って登ることを楽しみます。滑れずに終わる日もあるけどそれはそれ。

 

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Photo by Juan Aizpuru©
USHUAIA MAGAZINE©

 

これはとある氷壁登りのキャプチャです。
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この時は僕がトラックオープンしたんですが、恐怖が連続するような斜面です。


アクションカムのキャプチャなので急斜面に見えるけど、実際もめちゃくちゃ急でした。斜度がキツい氷面は緊張でやたらと疲れます。4本の手足のどれがミスっても寒気がします。

こんな感じの落ちたら助からないような登りはたまにで充分です。ソロならともかく同行メンバーを巻き込む可能性もあります。だけど数をこなさないと身につかないことも確かで。
その点まだまだ技術や知識が追いついてないので今後の課題です。


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今回はこのあたりで。


次回は実際にどんな道具を使っていたのか更新できればと思います。

 


近藤勇二郎

 

 

 

unfudge UN2000

アメブロからの移設がほぼ終わりました。と言っても向こうでまともな更新は数えるくらいの古い記事。コピペと校正ですぐでした。

ここもよほど検索しないかぎり閲覧できないはず。記事がたまるまでひっそりと更新を続けたいと思っています。

 

前回も触れましたがつい先日、飛騨高山から発信するアウターウェア、ミッドレイヤーブランドunfudgeよりサポートいただくことが決まりました。

 

今回はその中でも最軽量のミッドレイヤー

UN2000のレビュー。


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UN2000の特徴は着心地の良さと動きやすさだと思います。生地も柔らかくストレッチ性に富んだPOLARTECのPowerGlid。ぼくの衣類に対する知識は浅いけどこのモデルの動きやすさと軽さに感動しました。

 

次にその軽さ。僕が着ているのはLで重量わずか340g。疲労軽減と動きやすさに直結します。ジャケット全体の質量も少ないので洗濯後や発汗中の速乾性にも差が出るはずです。


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UN2000  size L 

UN2100と比較すると首回りもすっきりしていて、エリも低め。 寒いのが苦手な方にはフードは重宝するけど、そうでない場合はたとえ少しでも動きの妨げになるかもしれません。その場合の選択にもUN2000が良いと思います。


厳冬期BCや、リフト回しならUN3000、UN3100も選択肢に入ってくるけど、比較的穏やかなバックカントリーならUN2000とUN2100の2着がメイン。

個人的には寒がりなのでUN2100のフードが好きです。UN2100の紹介ページ

 

カラーは4色展開でCharcoalが好きです。少し緑がかったような色合いが絶妙。
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標準体型、180cm、着用サイズL

モデル UN2000 カラー Charcoal  


unfudge オフィシャルサイト
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最大60%オフです。
UN2000公式ページ

 

 

 

近藤勇二

 

 

パタゴニア最南端 ブログ再開編

3年間放置したブログを再開したいと思います。最終更新は南米からでしたが、恐ろしく三日坊主。これを機にアメブロからはてなへの移設も考えています。

 

国外での活動を海外メディアで掲載してもらうことがあるんですが、なかなかその現物を見られることはありません。

今回その南米トリップの掲載記事を入手したので、そのトリップについて更新してみたいと思います。


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Photo by Juan Aizupuru© 

USHUAIA MAGAZINE©

訪れたのはパタゴニアの最南端です。

結論から言ってしまえば、スノーボードをする場所としてはかなりの僻地だと思います。なぜそんな場所に行こうとしたのかはまたいつかの機会に。


誌面では気持ちよく滑れた山が表紙に使われていました。日本国旗を入れてくれたことが嬉しかったです。

 

この斜面にも言えるけど写真や映像っていうのは、現実よりも急斜に見えます。これも緩くはないにしても写真で見るほど急ではありません。

雪質がキツければそうも言ってられないけど、楽しむことのできる理想的な斜度に理想的な雪が乗っかっていました。

本当にヤバい斜面っていうのはなんて言うのか、ぼくは楽しめません。自分じゃない何かを遠隔操作しているような感覚に陥ります。リアルタイムに滑っている実感が伴ってこない。だから滑りきって落ち着いたころにジワーッと楽しさがやってきます。


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Photo by Juan Aizupuru© 

 


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パタゴニアではスプリットボードメインで登ったり滑ったりしていました。

表紙の山を目指すときだけヘリコプターを使っています。下の画像はヘリから撮影したもの。

 

滑り出しは左側の山頂からです。

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正面からは急斜面に見えるピーク付近。

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サイドから見ればそこまでじゃない。


着陸場所はどこか、どこに何があるのか、出口はどこか。ヘリに乗っている間は斜面をできるかぎり把握して滑るラインをイメージします。予習時間。

この日は本当にコンディションが良くて、まずは裏側に落としました。それから再度ハイクバックしてピークへ戻り左側の山頂から落としました。

ボトムからはベースとしていた山小屋までスプリットボード帰還です。


2ヶ月ほどの滞在でしたが、パウダーらしいパウダーを滑ったのはこの日だけ。あとはほぼ修行です。登攀訓練かよと。

 

次回はそのあたりについて更新できればとおもっています。今回はこのあたりで。

近藤勇二

 

unfudge UN2100

つい先日、unfudgeよりサポートしてただくことが決まりました。

飛騨高山から発信する日本のアウターウェア、ミッドウェアブランドです。

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今回はこのミッドレイヤーUN2100を紹介します。

僕はこのモデルをバックカントリーやそこまで冷えない時のゲレンデで使います。
生地はPOLARTEC®のPower Glidを採用。


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汗もすぐ乾き、軽くて動きやすい生地です。
柔らかで着心地が良いのも特徴。

また、このモデルに設定された首元の高さが抜群に良いんです。
高すぎず、低すぎず。
試行錯誤を繰り返してたどり着いた高さは、スノーボードに限らず快適。

動きやすい裁断はどんな激しい動きにもなじんでくれます。


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また、UN2100の特徴として程よくフィットするフードがあります。

この存在が僕にとっては大きい。
すぐに取り出せるビーニーとネックゲイターを持ち歩いているようなものです。

急に冷えたとき、寒さを凌ぎたい時にすぐに使えます。
当たり前の文章だけど、これか山行中に大きな差が出ます。
バックパックにアクセスしたり、ネックウォーマーを取り出したりする必要がないってことです。

汗をかかないように、冷えすぎないように調整するのがレイヤリングのポイント。

UN2100はそんな首周りのレイヤリングを助けてくれます。

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寒いのが苦手、冷えやすい人にはこのフード付きUN2100がおすすめ。

フードを使わない、少しでも軽いほうが良いって人にはUN2000が良いと思います。


身長180cm 標準体型 
着用サイズ L
モデル UN2100 Light weight Fleece hoodie
カラー Navy

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unfudgeミッドレイヤーやアウターが
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南米後半

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滞在もあと少し。ネット接続は難しくほぼ無理です。今日は食料品の買出しで町へおりました。ついでに久しぶりのシャワー。

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必要なことを済ませて時間があまったので仲間たちは船で出かけました。観光船みたいなやつ。
ぼくも荒れ狂う海峡に興味はあったけど船酔いしやすいので敬遠しときました。


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滞在している山小屋近辺には多数のアクセス可能な山があって約1ヶ月を過ごしました。
山間部でも低い場所は雪が少ないです。来た頃はもう少しあったけど近頃はみるみる減少。そのぶん湿地帯が広がり歩行が手間になってきてます。


斜面へのアクセスはどの山に行くにしても長く、障害が多い。スプリットボードなしだったら完全に無理でした。ぼくがスプリットボードで使っている板はDEATHLABEL のDr Raw。硬め、ディレクショナル。パウダーはもちろんだけど飛びも硬いところなんでもいける板。

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※2020年追記
Dr Rawは現在廃盤。
今はDEATH SERIES158が同じ内容の板です。


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板は沼地と森林エリアを抜けるまでバックパックに装着。そのあとの長い雪原横断でスプリットの出番です。滑る斜面は硬く凍っていることが多め。クラシカルキャンバーのDr Rawはこうゆう場所でも強いです。


これはソリッド(DEATH SERIES)用に持ってきたFLUXのXF

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と、小屋に住み着いてる猫。モフモフです。寝袋にもズンズン入ってくるしずっと甘えてきます。 

DEATHSERIESをかなり早い段階でつぶしててしまい出番はきっとありません。

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先日、ずっと気になってたいた山に向かってヘリを使うことができました。

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Photo by Juan Aizupuru©

最高の斜面でした。
離陸から山頂まで20分程度。歩いて登ろうと思ったらベースキャンプも必要になるし、条件が揃っても丸2日〜3日かかりそうです。

持論だけどすべての面においてヘリが最強とも限らないと思います。自分の足で登ることで、見えてくるライン取りや斜面がたくさんあります。

今後はまた別の山小屋に移動します。
しばらくの間、天候は荒れ模様。
回復に期待です。

近藤勇二郎